中小M&A専門人材向け使命、倫理・行動規範、知識スキルマップ
2025年4月、中小企業庁は、「中小M&A専門人材(個人)向け使命、倫理・行動規範、知識スキルマップ」を公表しました。
中小企業の経営者に占める70歳以上の割合は過去最高となる中、我が国の中小企業の経営資源散逸の防止の観点から、事業承継に対する支援をさらに強化していく必要があることを踏まえ、多くの経験や高いスキルを持ち、質の高い支援を実行できるM&A専門業者・専門人材を増加させていくことが重要であることから、このスキルマップが策定・公表されました。
このスキルマップの中で、中小M&A専門人材を「M&A取引の円滑化・適正化・顧客利益の最大化による支援を通じて、中小企業の持続性・競争力向上に貢献し、日本の経済発展・生産性向上に寄与する」ものと定義しています。
そのうえで、M&A専門人材の要件について、①使命、②倫理・行動規程、③知識・スキルの3つの概念を提示した上で、中小M&A取引遂行力、ビジネス・戦略、法務、会計・税務、ファイナンスの観点から必要なスキルを整理しています。
このスキルマップの活用を通じて、中小企業のM&Aを支える専門人材の更なるスキル向上が期待されています。