企業経営とESG
ESGは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字を取って作られた言葉で、近時のグローバルな社会・環境問題の高まりを踏まえ、企業がESGに配慮した取り組みを行うことは、企業の長期的な成長を支える経営基盤の強化につながると考えられてきています。
2021年版コーポレートガバナンス・コードにおいても、「上場会社は、会社の持続的な成長と中長期的な企業価値の創出は、従業員、顧客、取引先、債権者、地域社会をはじめとする様々なステークホルダーによるリソースの提供や貢献の結果であることを十分に認識し、これらのステークホルダーとの適切な協働に努めるべきである」(基本原則2)とされ、上場会社に対し様々な利害関係者との協働を求めています。また、「上場会社は、社会・環境問題をはじめとするサステナビリティーを巡る課題について、適切な対応を行うべきである」(原則2-3)とされ、上場会社に対し社会や環境をめぐる持続可能性に対し適切な対応を求めています。
環境や社会との調和は、上場企業のみならず、中堅・中小企業においても今日重要な課題となっています。ESGの考え方やこのような社会の変化をチャンスと捉え、自社のあり方を見つめていきたいものです。