地域団体商標・石川県の登録数
地域団体商標は、「地域名」と「商品(サービス)名」からなる地域ブランドを保護することにより、地域経済の活性化を目的とした制度です。
登録するためには、地域に根差した団体が、団体の構成員に使用させる商標を出願するものであり、一定の地理的範囲である程度有名であることなどの要件を満たす必要があり、取得することにより他社への権利行使やライセンス契約が可能になります。
地域団体商標の都道府県別の出願・登録件数ですが、かなり都道府県毎にばらつきがあります。登録件数トップは、京都府の69件、50件超えは京都府だけです。次は、兵庫県の47件、北海道の44件、これに続く石川県は37件です。富山県が13件、福井県が21件なので、石川県が地域団体商標の取得に熱心、すなわち地域産品のブランドを守ることに熱心なことが分かります。
どんなものが登録されているかというと、粟津温泉や山代温泉、和倉温泉などの温泉地や加賀友禅、美川仏壇、輪島塗などの伝統工芸、加賀太キュウリや能登ふぐなどの食品類などです。
地域団体商標を取得しただけでブランド化ができるわけではありません。取得した団体の継続的な販売促進施策や会員への意識定着などの努力が必要です。
地域団体商標は被災地である能登半島の復興にも有用だと考えられます。必要な権利をしっかり取得し、適切な権利行使が必要です。