揚げ浜式塩田が再開

令和6年能登半島地震で大きな被害を受けた珠洲市の塩田で塩づくりが再開したとのニュースがありました。

能登半島の最先端の珠洲市では日本で唯一の揚げ浜式塩田という技法での塩づくりを行っています。江戸時代から続けられている技法で国の重要無形民俗文化財にも指定されています。砂が敷き詰められた「塩田」に組み上げた海水をくみ上げ均等の撒いていき,海水を乾燥させます。海水を含んだ砂を集めその上から再び海水を注いで塩の結晶を流し,「かん水」という塩分濃度の濃い海水をとり,これを窯で炊き上げ濾過作業などを経てできるのが塩田の塩です。約600リットルの海水から120キログラムの塩ができます。このようにして出来た塩はミネラルが豊富で甘みがある貴重な塩です。

この塩田も,地震により海底が隆起し海岸線が60メートルほど沖にずれてしまったため海水のくみ上げが困難になっていました。スタッフも被災して大変な状況のようでしたがなんとか再開にこぎつけたようです。当面はオンラインのみの販売とのこと。

一つ一つ復活する事業のニュースを聞くと元気が出てきます。

がんばりましょう。