中小企業庁・スタートアップの知財活用アクション策定

昨年末に経済産業省が中小企業スタートアップの知財活用アクションプランを策定したとの報道がありました。特許庁・INPITが知財活用促進のための支援策強化を目指し、中小企業庁と合同で「中小企業・スタートアップの知財活用アクションプラン」を策定したとのことです。

https://www.meti.go.jp/press/2021/12/20211227002/20211227002-2.pdf

DXへの対応などを背景に、企業は競争力の源泉である知財を経営にいかした取組を強化することが不可欠となっている状況を受け、中小企業・スタートアップの知財活用の更なる向上のため、知財活用支援のワンストップサービスの実現を目指し、今後取り組むべきアクションプランを策定したとのことです。

アクションプランの内容としては,

(1)独立行政法人工業所有権情報・研修館(INPIT)の知財経営支援の中核機関としての機能強化(知財総合支援窓口の強化)

(2)知財取引適正化

(3)知財金融を通じた支援

(4)海外展開支援

(5)中小企業庁と特許庁・INPITの施策連携強化

などが盛り込まれています。

アクションプランの中でサポイン事業との連携もあります。サポイン事業採択企業に対し、知財戦略の重要性について PR すると共に、今後もハンズオン支援、知財総合支援窓口、公設試等との連携をはかり、サポイン事業採択企業の知財に関する悩みに対し知財総合支援窓口の相談員が対応していくとともに,新たに、サポイン事業採択企業を INPIT で創設する「加速的支援事業(仮称)」の選定対象とし、サポイン事業で新製品開発等を目指す中小企業であって事業戦略に知財を活用する意欲があり、事業化の社会的インパクトが大きいものに対して、知財と経営の専門家による専門家チームの伴走型の知財戦略立案支援を実施するとのことです。

中小企業は知的財産を積極的に活用することを国として積極的に支援してもらえることになるそうです。

小職も定期的に知財支援総合窓口で相談を受けております。

今年もたくさんの意欲ある中小企業の皆さんとお会いできそうで楽しみです。