日本地理的表示協議会
今年1月,日本地理的表示協議会が設立されました。
GI保護制度の更なる定着・発展を図るためのGI登録団体及びその活動に協力する官民関係者が参画する全国組織であり,制度の認知度向上,GI産品全体の販路拡大,侵害対策等への取り組みを目的としています。
GI保護制度は,地域の特徴的産品の名称を知的財産として保護するものです。GI産品は原則として登録された基準を満たす産品のみに地理的表示が使用され,登録産品はGIマークの使用が可能になります。このため品質を守るもののみが市場に流通するためGIマークにより他産品との差別化が可能になります。また地理的表示の不正使用は行政が取り締まりをするので訴訟等の負担がなく自らの産品のブランドを守ることができるという制度です。
協議会には弁護士知財ネット農水法務支援チームも協力会員として登録し,GI登録団体の活動を法的に支援することなりました。また幹事に石川県の南加賀地区丸いも生産協議会(加賀丸いも)も入っています。
北陸でのGI登録産品は,石川県は加賀丸いものほか,能登志賀ころ柿,富山県は入善ジャンボ西瓜,富山干柿に最近氷見穂積梅が加わりました。福井県では,吉川ナス,矢田部ねぎ,山内かぶら,上庄さといも,若狭小浜小鯛ささ漬,越前がにが登録になっています。
協議会設立を機に北陸のGI産品が売り上げ・生産量・生産者等が増えていくようになるようお手伝いさせていただきたいと思っています。