民事訴訟のIT化
デジタルトランスフォーメーション(DX)が脚光を浴びる今日、民事訴訟の分野でもIT化の取り組みが本格化しています。民事訴訟手続のうち、2020年から非公開の争点整理手続がウエブ会議でも行われるようになり、従来から行われている電話会議システムに比べ、より当事者の顔が見える手続きに進化しています。2023年度中には、公開の口頭弁論期日にもウエブ会議を導入することが予定されています。
裁判のための資料についても、現状は紙に印刷した上で裁判所に提出することとなっており、紙媒体の膨大な記録の保管には一苦労ありますが、2022年からは裁判書類の提出についてもオンラインで行うことができることが予定されています。
当事務所でもウエブ会議による民事裁判手続が行われており、IT化が着々と進行しています。オンラインによるミーティングのためのツールが広く普及した昨今、距離の壁を超えることができるこのようなツールの活用には大きなメリットがあります。
このように民事訴訟がIT化されていく一方、様々な打ち合わせ等の面では、対面でのコミュニケーションの重要性も大きなものがあることから、双方のメリットを考慮し、上手くツールを使いこなしていきたいものです。