自然災害による被災者の債務整理に関するガイドライン
今年は元旦から石川県は大地震に見舞われました。
私は大型ショッピングセンターで家族と映画鑑賞中に地震に遭遇しました。かつて経験したことのない揺れでただ事ではないことはすぐにわかりました。ありがたいことにみな落ち着いてパニックになることなく行動しており,館内放送もしっかり聞くことができました。駐車場からも時間はかなりかかりましたが誰一人クラクションを鳴らして騒ぐこともなく順次帰路につき,途中大渋滞といくつかの交通障害はありましたが家に戻ることができました。我が家は荷物が散乱した程度で人的被害はありませんでしたが,家について初めて奥能登の被害の大きさをテレビで知り呆然としました。
今も命を守るために奥能登では多くの人が戦っておられます。一人でも多くの方の命が救えるよう祈るばかりです。
これからどのように生活を立て直したらよいのか呆然としておられる方も多くおられると思います。
自然災害の影響によって住宅ローン等を借りている個人や事業性ローンを借りている個人事業主にとってこれまでの借金を抱えたままでの再スタートは困難です。
実はこのような場合に「自然災害による被災者の債務整理に関するガイドライン」があります。自然災害の影響を受けたことによって,住宅ローン,住宅のリフォームローンや事業性ローン等の既往債務を弁済できなくなった個人であって,破産手続き等の法的倒産手続きの要件に該当することになった債務者について,このような法的な倒産手続きに寄らずに債権者と債務者の合意に基づき債務整理を行う際のルールを取りまとめたものです。このガイドラインにより要件を満たせば弁護士等の「登録支援専門家」による手続き支援を無料で受けることができ,住宅ローンなどの免除・減額の申出が可能になります。
相談窓口はローン借入先の金融機関等になります。
まずは,これ以上被害が広がらないことを祈るばかりですが,取り急ぎ情報提供でした。