高峰桜
いよいよ春本番となりました。
金沢でも兼六園の無料開放ウイークです。新型コロナウイルスの感染予防のため宴会はもちろんできませんが多くの市民が春の訪れを喜び桜を楽しんでいます。
桜が美しい金沢の中でも人気の観光スポットである21世紀美術館には毎年多くの観光客が訪れていますが,美術館の敷地内に高峰譲吉ゆかりの高峰桜があることはあまり知られていません。
高峰譲吉は富山県高岡市で漢方医の父のもとに生まれ幼少期を金沢市大手町で過ごした化学者です。タカジアスターゼとアドレナリンなど発明した薬の特許を世界中で取得し特許を管理する会社を作ったことからベンチャー企業の先駆けとも評価されています。三共の創業者であり理化学研究所の設立者の一人でもあります。また,アメリカの会社のアルミニウム製造技術と原料を使って富山県黒部川の電源開発による電気を利用した日本初のアルミニウム製造事業の推進にも取り組むなどふるさとの産業振興にも尽力しました。
譲吉は日露戦争の頃よりアメリカで日米親善に尽力したことから日米親善大使とも呼ばれました。ワシントンのポトマック河畔の桜は1912年に日本から贈られたもので「日米友好の象徴」とも言われていますが,この桜の資金援助は譲吉が行っています。21世紀美術館の高峰桜は譲吉がアメリカに送った桜の子孫を植樹したもののひとつです。
美しく咲く高峰桜を眺めながら,この北陸の地から高峰譲吉に続くベンチャー企業が生まれてほしい,弁護士・弁理士としてそのお手伝いがしたい,と思う春の日です。当事務所はベンチャー企業を応援するため,初回相談無料としています。高峰譲吉に続こうとうする大志を抱いた方のご相談をお待ちしております。